プロダクトマネージャー(PM)は普段、顧客と直接話す機会が限られがちだ。営業代行が日々の商談で拾う「なぜ導入しないのか」「何が決め手になったのか」という生の声は、ロードマップ策定にとって見逃せない情報源になりうる。ただし、放置していれば自然に集まるものではない点には注意したい。

なぜPMが営業代行の情報に関心を持つべきか

営業代行は自社のプロダクトに対して比較的フラットな視点を持つことが多く、既存顧客への忖度が少ない分、率直な反応を拾いやすいとされる。失注理由や競合比較のコメントは、社内のバイアスがかかった要望よりも優先度判断の材料になりやすいだろう。

ポイント:失注理由は「機能不足」だけでなく「伝え方の問題」も混在するため、切り分けて読む必要がある。

具体的な連携ポイント

  • 商談後アンケートやメモから機能要望・失注理由を定期抽出する
  • 月次でPMと営業代行の間に短い共有会を設ける
  • 要望の優先度を「件数」だけでなく「商談への影響度」で評価する
情報の種類収集元活用先
失注理由商談メモ優先度判断
競合比較コメントヒアリング記録ポジショニング見直し
機能要望顧客の質問傾向ロードマップ検討

注意すべき視点

営業代行からの要望をそのまま機能開発に反映すると、目先の受注につながる機能ばかりが優先されるおそれがある。PM側で自社の中長期方針と照らし合わせ、取捨選択する役割を手放さないことが重要だろう。

よくある質問

Q. 営業代行からのフィードバックはどの程度信頼できますか。 A. 個別意見としては参考になるが、件数や傾向で裏付けを取ってから判断するのが現実的だ。

Q. PMが商談に同席する必要はありますか。 A. 全件は難しくても、重要な失注案件だけでも録音やメモを確認する時間を確保したい。

Q. 要望が多すぎて優先度がつけられません。 A. 「件数」ではなく「受注や解約への影響」を軸に整理すると判断しやすくなるとされる。

Q. 営業代行側にプロダクトの背景をどこまで共有すべきですか。 A. ロードマップの方向性程度は共有しておくと、顧客への説明の一貫性が保たれやすい。