訪問を前提とせず、Web会議ツールを使った商談を専門に請け負う代行形態。それがオンラインセールス代行だ。移動時間をゼロにできる分、1人あたりの商談件数を増やしやすく、営業効率を重視する企業から注目されている。

オンラインセールス代行の業務範囲

対応する業務範囲は幅広く、案件によっては初回ヒアリングからクロージング直前まで一貫して任せられる。

  • Web会議でのヒアリング・提案
  • 画面共有を使ったデモンストレーション
  • 見積もり調整、稟議資料の提供
  • 商談後のフォローメール送付

対面のような身体的な圧力をかけにくい反面、資料設計やトーク構成の緻密さが成果を左右しやすいとされる。

地理的制約を超える営業の可能性

最大の強みは、拠点や移動コストに縛られず全国(場合によっては海外)の顧客にアプローチできる点だ。地方の中小企業など、これまで訪問営業のコストが見合わず後回しにされていた顧客層にもリーチしやすくなる。

ポイント:オンラインセールス代行は「訪問できないから諦めていた市場」を開拓する手段になり得る。

一方で、対面の空気感や関係性の深さを重視する業界・年代の意思決定者には、オンラインだけでは響きにくい場面もあるだろう。

向いている企業・商材

SaaSやITツールなど、そもそも商材理解にデモや画面共有が有効なものと相性が良い。全国に見込み顧客が分散していて訪問効率が悪い企業や、営業人員を増やさずに商談件数を伸ばしたい企業にも向くとされる。

他タイプとの違い

比較項目訪問営業代行オンラインセールス代行
商談範囲移動可能なエリア中心全国・海外まで拡張可能
1人あたり商談件数限定的増やしやすい
信頼構築の速度速い傾向工夫次第(資料・デモの質が鍵)

インサイドセールス代行との違いは、オンラインセールス代行が「商談そのもの(提案・クロージング)」まで踏み込む点にある。インサイドセールスは商談前段階までを担うことが多い。

導入時の注意点

通信環境やツールの操作性など、技術的なトラブルが商談の質に直結しやすい。委託先がどのWeb会議ツールに習熟しているか、資料のオンライン最適化(画面共有前提のスライド設計)ができているかは事前に確認しておきたい。また、対面が必要な最終局面だけ自社が引き取る、といったハイブリッドな運用設計も検討の余地がある。

よくある質問

Q. オンラインセールス代行だけで受注まで完結しますか。 A. 商材によっては完結するが、最終判断で対面を求める顧客も一定数いる。

Q. 海外顧客への対応も可能ですか。 A. 対応言語や時差の問題をクリアできれば可能な会社もある。

Q. 訪問営業と比べて費用は安くなりますか。 A. 移動コストがかからない分、一般的には割安になる傾向があるとされる。

Q. 商談の録画は残してもらえますか。 A. 多くの会社が録画・議事録を提供しており、社内共有にも活用しやすい。