「信頼される営業担当者」という言葉は抽象的で、具体的に何を改善すればよいか分かりにくいことが多い。この課題に対して、信頼を複数の要素に分解して捉える信頼の方程式という考え方が参考になるとされる。信頼度は、信頼性・確実性・親密性を足し合わせ、自己志向性で割ったものとして説明されることが多い。
信頼の方程式を構成する要素
信頼性は発言と実績の一致度、確実性は約束を守り続ける再現性、親密性は安心して本音を話せる関係性を指すとされる。そして自己志向性、すなわち自分の利益を優先しているように見える度合いが高いほど、他の要素が高くても信頼度全体は下がってしまうという構造だ。
営業活動への応用
- 発言した内容と実際の対応にずれがないか、日々の言動を点検する
- 約束した納期や連絡を確実に守り、再現性を積み重ねる
- 顧客の課題を自社都合より優先している姿勢を、具体的な行動で示す
ポイント:知識や実績が豊富でも、自己都合が透けて見える営業担当者は、信頼度が伸び悩みやすいとされる。
分母である自己志向性の扱い
自己志向性は完全にゼロにはできないが、意識的に抑える工夫は可能だろう。顧客の利益を優先する発言や提案を先に行い、自社の利益に関する話は後に回すといった順序の工夫が一例として挙げられる。
| 要素 | 高める行動例 |
|---|---|
| 信頼性 | 発言と実績を一致させる |
| 確実性 | 約束・納期を確実に守る |
| 親密性 | 本音で相談できる関係を築く |
| 自己志向性(低いほど良い) | 顧客利益を優先する姿勢を示す |
よくある質問
Q. 信頼の方程式はどの要素が最も重要か。 A. 業種や関係性の段階によって重視される要素は異なるとされ、一概には言えない。
Q. 自己志向性を下げるにはどうすればよいか。 A. 自社都合の話より先に顧客の課題解決を優先する姿勢を示すことが現実的だろう。
Q. 短期間で信頼度を高めることは可能か。 A. 確実性や信頼性は積み重ねが前提となるため、短期間での急激な向上は難しいと考えられる。
Q. この考え方はチーム全体にも適用できるか。 A. 個人だけでなく組織としての対応の一貫性にも応用できる考え方だとされる。